多胎妊娠というのは、双子や三つ子などお腹の中の胎児が1人だけではなく複数になる妊娠のことで、不妊治療の結果妊娠した女性は、多胎妊娠となるリスクが高いと言われています。自然妊娠の場合には、多胎になる可能性は0.3%程度と言われていましたが、不妊治療の末に妊娠した場合には4%となっています。

2008年に日本産婦人科医学会が不妊治療の受精卵は原則1つしか移植してはいけないというルールを作ったので、現在は4%に落ち着いていますが、それまでは万が一着床できなかった時のことを想定して複数の受精卵を移植することが多く、多胎妊娠率は20%以上だったようです。

多胎妊娠になるとどうなる?


多胎妊娠になると、本来なら一人の胎児が発達する子宮という空間を複数の胎児が共有しなければいけません。当然ですが子宮にかかる負担は大きくなりますし、胎児自身ものびのびと発育出来ない状態となってしまうため、母子ともに妊娠40週まで待つことは危険です。

多くの場合、多胎妊娠している妊婦さんは早産になることが多いですし、母体への負担を軽減するためにも早産気味で出産を促す医療機関が多いようです。不妊治療か自然妊娠かという妊娠の経緯に限らず、多胎妊娠の妊婦さんは双子の場合には40%以上、三つ子以上の場合には90%以上が早産しているという統計があり、早産リスクはかなり高いと言えるでしょう。

早産で赤ちゃんが生まれた場合、近年の医療ではかなり未熟な状態で生まれてきても保育器の中で成長することは可能です。しかし、体の機能が未完成の状態で生まれてきたということはその後の成長に影響が出る場合があり、身長が思うように伸びないとか、障害を持ってしまうなどのリスクもあります。

具体的にどんな障害が起こりやすくなるかという点ですが、未熟児網膜症など神経学的な後遺症を多く発症してしまったり、脳性麻痺とか精神発達障害など神経系のトラブルが起こりやすくなります。多胎妊娠の結果が必ずしもトラブルになるというわけではありません。しかし、そうしたリスクが高くなることは、あらかじめ理解しておいた方が良いでしょう。