手を握る

妊娠や出産を「自然なこと」と思っている男女は現代でも思うよりたくさんいて、同じように妊娠と出産を経験していても、不妊治療や妊活をしたことがない人と、そうした道筋を経て妊娠をした人では妊娠や出産に対するスタンスが全く異なったりします。

これは流産も同じで、妊娠から出産が特に問題なく進んだ人は、妊娠すれば無事に出産できるのは自然な流れだと頭のどこかで思っていたりします。しかし、実際には妊娠そのものも、妊娠をして出産に至るまでも、自然なことはなくどの妊娠も出産も非常に危うい糸の上を歩くようなことなのです。

特に妊娠初期の流産については、どんな妊娠にも起こり得ることなので、他人事などではないことと言えます。


妊娠初期は一番流産しやすい時

妊婦全体で流産が起こるのは約1割と言われています。妊娠経験のある女性が100人いれば、その中の10人は流産を経験したことがあるかもしれないという高確率です。

さらにこの全体の1割に当たる流産経験者のうち、妊娠初期に流産した人は9割にものぼるとされているのです(上の10人を例にすると、10人の流産経験者のうち9人は妊娠初期に流産した人ということです)。

妊娠初期の流産を時期で分けると

  • 妊娠1カ月(妊娠0〜3週)が約1割
  • 妊娠2ヶ月(妊娠4〜7週)が約5割
  • 妊娠3ヶ月(妊娠8〜11週)が約3割

となります。

妊娠初期の流産は何と半分の人が妊娠2ヶ月に起こっているんですね。では妊娠2ヶ月と言うのが一体どのような時期かと言うと、次のような時期になります。

妊娠2ヶ月は妊娠に生理の遅れから妊娠に気づく頃で、胎内では受精卵の分裂が組織を作る具体的な動きをするようになる時期です。この時期は生物としての基本である頭部や胴体、心臓管などができる時期なので薬などの服用を避けるべきと言われる時期です。ただ、この時期の胎児はまだまだ本当に不安定な状態で、活発な細胞分裂がタイミング的に上手にできずに胎児として成長できないことがある時期でもあるのです。

こうした「胎児に成長できない」というのは、母体の影響ではなく、そもそものプログラムミスであることが多いので、誰が責められるべきことでは一切ありません。


流産後はツラくても手術をした方が良い


流産をすると女性は自分を責めることが多いですし、気持ちは痛いほどわかります。私も流産の経験があります。しかし、妊娠初期での流産は母体や周辺環境の影響ではなく、そもそもその受精卵が持っていた生命力だったりの運命に近いので、女性はどうか小さな命を弔った後は自分を責め過ぎないでいただきたいと思います。

そして、これからまた妊娠をしたいと考えているなら、流産の事実はツライですが、それでも手術をして子宮内の環境を整えておいた方が良いです。もし胎盤などが残ってしまうと、次の妊娠にもこれからの健康にも悪影響を与えてしまいますからね。

子宮内の環境整えたら、ちょっと勇み足をしてしまった赤ちゃんが、再びかえってきてくれる日が近くなるはずですよ。

旦那さんが知っておくべき事


流産は、妊娠初期の3カ月間に起こり、女性の約15%が流産すると言われています。

実際のところ、原因についてはほとんどわからないのが実情です。ですので、生物学的要因、感染性、メンタル面など色々なものが重なっておこる事です。一般的にありがちな、疲れやストレスが原因ということも実は証明されていないのです。流産するとどうしても女性は罪悪感を抱き、自分を責めてしまいがちです。

もしあなたの奥さんが流産した場合は、あなたにはそんな彼女を安心させてあげてください。あくまでも医学的な視点から、流産はよくあることで深刻なものではないとう事、また子どもはできる事をちゃんと伝えてあげて下さい。