子宮は、胎児がお腹の中で発育するための大切な空間で、胎児の発育とともに必要に合わせて少しずつ大きくなります。出産を終えたら元の大きさに戻るので、大きくなってしまった後どうなってしまうのかという点については心配する必要がありませんが、大きくなる過程において、人によっては不快な症状が出てしまう場合があります。

1 痛み
妊娠初期には、胎児の大きさという点ではそれほど急激に大きくなるというわけではありませんが、胎児の成長に伴って子宮も大きくなるため、周囲の臓器を圧迫するために痛みを感じることがあります。我慢できない痛みということは少なく、少し休めば楽になるような痛みだったり、椅子に座れば和らぐような痛みということが多いようです。また、妊娠の経過に伴って子宮をサポートしている靭帯がひきつったり痙攣することがあり、その場合にも痛みを感じることがあります。

2 大きさ
もともとの大きさは上下の長さは約6センチ~8センチ程度、幅は4センチ~5センチ程度となっていますが、妊娠することによって胎児に合わせて子宮も成長し、大きさで言えば縦36センチ~40センチ程度、幅は24センチ程度まで大きくなります。また、胎児は羊水の中に入っているため、重量や容量も増え、通常なら2ml程度の容積が出産時には4000~5000mlとなんと2500倍にも成長することになります。重量については、通常は40グラム程度ですが、出産時には羊水や胎児の重さを除いただけでも800~1000グラムと重たくなります。

3 動き
子宮は柔らかく弾力性のある組織で作られていて、中の胎児の動きに合わせて柔軟に対応することができます。また、分娩時には下部についている子宮口が大きく開いて、胎児が産道を通って外に出てきやすい環境を作る役割もしています。妊娠中には40週かけて少しずつ大きさが大きくなりますが、出産後には子宮の中は空っぽになり、6週間~8週間ぐらいをかけて元の大きさまで素早く戻ることになります。