薬
流産防止のための薬とその副作用について知っておこう!

妊娠をしたなら出産のその日まで健やかな妊娠期間を過ごせるようにしたいというのは妊婦誰しもの願いでしょう。さらに、無事に出産をするまで、赤ちゃんが健康に育ちますようにというのは、何よりも代えがたい願いであることは言うまでもありません。

しかし、色々な事情が重なって、流産の危機があるかもしれないことは、どの妊婦も背中合わせとして抱いている不安です。

では流産を防止するための薬と言うのはあるのでしょうか?またその薬の副作用というのはあるのでしょうか?

流産防止のために薬が処方されるって本当?


結論から言ってしまうと、現代医療において、妊娠初期における流産と言うのは「止めるに止められない」というのが事実です。受精卵そのものが弱く、どうしても妊娠継続に至らない場合もあるからなのですね。

ただ、黄体機能不全などの場合はデュファストンという薬を処方されることもあります。

他に、血栓防止や何度かの流産を繰り返している場合、アスピリンが処方されたり、抗リン脂質抗体症候群の場合はヘパリンが処方されたりします。

妊娠初期にはお腹の張り止めであるダクチルやウテメリンは飲んでも効果は薄いですね。こうした張り止めが必要になるのは、妊娠が進んだ妊娠5カ月以降、切迫流産や切迫早産が危ぶまれる時のみです。


流産防止のための薬にはどんな副作用があるの?


ここまでにご紹介したものも含め、流産防止のために処方される薬と、その副作用についてご紹介します。

○黄体ホルモン注射の副作用

腹痛・稀に「卵巣過剰刺激症候群」が稀に発症、下腹部に激しい腹痛・吐き気

○バファリン配合錠A81の副作用

・発熱・吐き気・稀に喘息など発作や呼吸困難

○デュファストンの副作用

ホルモンバランスの変化によって不正出血・吐き気・腹痛が起こる場合がある。

○ウトロゲスタンの副作用

吐き気・生理周期の乱れ・腹痛など

○ダクチル錠の副作用

吐き気・倦怠感・喉が渇き・肌や目が黄色くなる

○リトドリン錠の副作用

頭痛・吐き気・口の渇きなど

以上のように、それぞれの薬には副作用が起こることがありますが、妊娠継続にどうしても必要で処方されることも多いですよね。しかし副作用があまりにツライ場合には主治医と相談をして処方薬を変更できないか聞いてみるのも大切です。


流産防止に役立つ漢方薬があるって本当?


流産を防止するために使用する薬は西洋医学からの薬だけでなく、東洋医学的な考えによる「漢方薬」もあります。妊娠継続(=流産防止)に役立つ漢方薬として有名なのは「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」と「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」です。

今回はこの2つを中心に、流産防止に役立つ漢方薬についてご紹介します。

当帰芍薬散はどう役立つ?


流産の種類の1つに「切迫流産」というものがありますが、この切迫流産を誘発する症状が「子宮収縮と出血」です。当帰芍薬散は子宮からの出血を抑える効果と貧血を改善する効果があります。

切迫流産を防止するためには西洋医学の観点からウテメリンという薬が処方されることが多いのですが、その副作用としてあらわれる「震えや動悸」の副作用を緩和する効果も当帰芍薬散は持ち合わせています。

さらに、当帰芍薬散は流産を繰り返す「不育症」の改善にも役立つとされていて、妊活をしている「妊娠前」の人にも効果的とされています。

当帰芍薬散の副作用は?


当帰芍薬散の副作用には、倦怠感・胃の不快感による食欲不振があります。

さらに、当帰芍薬散が体質に合わない時は腹痛や下痢という流産防止に逆効果な症状が現れることもあるので注意が必要です。


婦宝当帰膠はどう役立つ?


婦宝当帰膠は前述の当帰芍薬散と同じく「当帰」が含まれているので造血や血行促進に作用します。このことは不育症改善にも効果があるとされています。

婦宝当帰膠の副作用


胃の不快感や、下痢の副作用が出ることがあるので、体質に合わない場合はすぐに使用を中止することをおすすめします。


気を付けて!流産を誘発する漢方薬も!


漢方薬は緩やかな効き目と思われることが多いのですが薬であることに変わりはありません。妊娠に関しては「使用厳禁」の漢方薬があることも知っておきましょう。

妊娠中に使用厳禁な漢方薬


・加味逍遥散(かみしょうようさん)

血の巡りをよくしたり造血作用があるので不妊症治療に用いられることがある漢方薬ですが一方で配合されている「牡丹皮(ぼたんぴ)」は子宮内膜の洗浄に作用することがあるので流産を誘発しかねません。

妊娠中の使用は絶対に避けておきましょう。