PMSとは月経前症候群のことで、生理予定日の少し前からイライラしたり情緒が不安定になったりという症状が現れます。これはホルモンバランスが崩れることによって起こる症状で、生理が来れば自然に治るという特徴があります。女性は、生理から排卵日までは卵胞ホルモンの分泌が活発になり、排卵日を境に黄体ホルモンの分泌が活発になります。PMSの症状は、黄体ホルモンの分泌が活性化することによって発症するため、「PMSになると妊娠しない」と考える女性はとても多いようです。

しかし、PMSは「もうすぐ生理が来ますよ」というお知らせというわけではなく、ホルモンバランスの崩れによって起こる症状です。仮に排卵日に受精して妊娠が成立した場合でも、本来やってくるはずの生理予定日ぐらいまでは、妊娠した場合でもしていない場合でも分泌されるホルモンは変わりませんし、排卵日の後には黄体ホルモンが活発になります。そのため、妊娠していてもPMSの症状を感じる人はたくさんいるのです。

PMSは、すべての女性に起こるものではありませんし、どんな症状がどんな度合いで発症するかによっても個人差があります。妊活中の女性にとっては、毎月待ちわびている妊娠をPMSの不快な症状によって不成功だったと知ることはイライラやストレスを感じるキッカケになってしまうかもしれませんが、症状が出ても妊娠している可能性はあるわけですし、イライラしたりストレスを感じながら毎日を過ごすことは、決して母体にとっても胎児にとっても良いわけではないので、できるだけイライラしない過ごし方を見つけたいものです。

妊活中の女性や不妊治療に取り組む女性が増えている昨今では、妊娠に関するたくさんの情報が巷に溢れています。その中には科学的根拠に基づくものもありますが、経験や体験に基づいていて科学的な根拠は全くないものもありますので、そうした情報に一喜一憂せずに、楽しく幸せな気持ちで毎日を過ごせるように心がけましょう。精神的に情緒不安定になってしまうと、それが自律神経のバランスを崩してしまい、ますます妊娠しにくい体質になってしまいます。