晩婚化が進む昨今では、30代になってから結婚をして妊活を希望するカップルはたくさんいます。30代になると10代や20代の頃と比べると「妊娠できる確率」という点ではどうしても低くなってしまいますが、それでも30代だからと言って妊娠の確率がゼロになってしまうわけではありません。何歳まで可能かという点に関しては、卵子と精子の質が大きく関係してきますが、目安としては卵子の質が低下し始めるのは33歳ぐらいからと言われています。

30代で妊娠する確率


特に避妊などをしているわけではなく、健康的な夫婦生活を送っているカップルの場合、結婚してから1年以内に自然妊娠できることが多く、1年たっても赤ちゃんを授からない場合には、不妊の疑いがあると考えられます。年齢的にみると、自然妊娠がなかなかできない体質の人の割合は、25歳だと3.5%程度しかありませんが、30代に入ると少しずつその割合は大きくなり、30歳だと10%程度、35歳で11%、そして40歳になると33%とかなり高くなってしまいます。

妊娠するために必要な卵巣は、ほかの部位と比べると成熟期を迎えるのが比較的早い臓器で、そのために老化現象がスタートする年齢も早いという特徴があります。そのため、晩婚で仕事もプライベートも充実してからいよいよ子供でも作ろうかなと思った時には、年齢的に卵子が受精できる状態ではないという可能性があるわけです。30代で妊娠できる確率は決して低いわけではありませんが、20代と比べると決して高いというわけではありませんし、年齢が進むにつれて受精しない確率は確実に高くなってしまいます。

いつまでに出産がベスト?


出産を希望する人なら、ぜひ卵子の質低下が始まる33歳までに産むのがベストですし、もしもなかなか自然妊娠しない場合には、医療の力を借りて不妊治療を始めることで、妊娠が可能になることを理解しておくことが大切です。ちなみに、卵子の質低下が始まると、自然妊娠はもちろん、体外受精に成功する確率も低くなってしまいます。33歳までなら体外受精の成功率は30%程度ですが、40歳では10%程度となります。


30代で妊娠するリスクについて


30代で妊娠することにはメリットも多いのですが、やはり年齢的なリスクを考えなければいけません。晩婚化が進む昨今では、30代に入ってから結婚や出産を考える人が増えていますが、卵子の質低下は33歳を境に始まると言われているので、妊活しても妊娠できないというリスクは、30代にとっては最も大きなリスクと言えるでしょう。不妊になる原因はいろいろあり、卵子の質低下に加えて女性ホルモン量が減少することなども考えられます。そのため、毎月きちんと生理は来ていても、毎月必ず排卵しているというわけではなくなってしまうのです。

流産のリスク


30代の妊娠には、流産のリスクもあります。妊娠している女性の流産率は年齢に比例していて、30歳までなら12%程度ですが30代前半では15%、30代後半では29%と高くなります。40代に入ると流産率は48%ととても高くなり、妊娠できたとしても出産まで継続できる人は約2人に1人ということになってしまいます。


障害


さらに、30代の妊娠では卵子の質が低下してしまうため、赤ちゃんに先天性の障害が起こる確率が高くなるというリスクがあります。ダウン症が代表的なもので、DNAの中の染色体異常による疾患が起こりやすくなり、その発生率は30歳での妊娠なら1000人に1人と言われていますが、35歳になると400人に1人、40代だと100人に1人とどんどん高くなってしまいます。

合併症など


妊娠中に合併症を起こすリスクも高くなります。妊娠すると、体内の血液量が増えるので、あらゆる臓器に大きな負担がかかります。年齢を重ねている妊婦さんの場合には、臓器に負担がかかることによってさまざまな疾病や合併症を起こしやすくなり、妊娠を継続することが難しくなったり、妊娠することによって深刻な後遺症を引き起こしてしまうこともあるようです。こうした合併症が原因で、高齢出産の場合には早産になる可能性が高く、帝王切開による出産が多くなってしまうことも、30代で妊娠するために起こるリスクの一つと言えるでしょう。